研究室の活動記録 2017(3)

2017.10~2018.3

ついつい更新をさぼり、あっという間に半年が過ぎてしまいました。ごめんなさい。

 

この間、学生達は卒論に邁進し、教員も研究や様々な社会貢献活動に参加してきました。みんな本当に多忙な秋~冬でした。

 

卒論では、静岡のニジマス養殖場(柿島養鱒場)、長崎の大中型旋網業者(東洋漁業・昭德水産)、長崎魚市、熊本地方卸売市場(大海水産)、県内では東町漁協とマダイごち網漁業者(村山初徳さん)、阿久根の水産加工業(やまた水産)、枕崎の薩摩揚げ業者(松野下蒲鉾)、鹿児島市内の薩摩揚げ業者(有村屋)、鹿児島市中央卸売市場の荷受(九州中央魚市)、マグロ専門仲卸(川越水産)、輸出専門仲買(海昌物産)、高級回転寿司(寿福産業めっけもん)、クルマエビ養殖(MBC開発)などに調査に伺いました。皆様、調査にご協力くださいまして、誠にありがとうございました。 

 11月の中間発表の後、2月13日に卒業論文最終発表会があり、みんな元気よく上手に発表することができました。内容的にもなかなか面白い発表が多く、新しい発見もありました。毎年のことですが、教員も一緒に勉強させてもらっています。学生達に感謝しています。発表の後はいつも通り騎射場の居酒屋「いろもん」で打ち上げ。

 

2017年度の4年生達は釣りが大好きで、秋~冬もとにかく暇があれば連れだって釣りに行っていました。バイト代もかなり釣具屋に吸い取られていたように思います(笑)。

 

 夏はシイラ、マゴチ、カンパチなどを狙った釣りが多かったのですが、秋になるとブリ、オオモンハタ狙いの釣行が増えました。

 学生らによる甑島釣り合宿も行われましたが、釣果は今ひとつ。でも甑島の手つかずの自然に触れただけで、一生の思い出になると思います。

 ブリは木材港から始まり、七ツ島でフィーバーしました。冬場の七ツ島にはエサとなるカタボシイワシが居着いており、それを食べるために湾外から入ってきた大型のブリが足下で釣れます。こんな場所は日本中探しても他にないのではないでしょうか。外道にはサワラやハガツオ。ブリも最高で90センチ弱のものが釣れました。良く太っていて引きが強く、面白い釣りですが、なぜだか脂の乗りが悪くて食味はイマイチ。

 福岡魚市の吉永先輩に依頼して送ってもらった寒ブリと比べたら月とスッポンで、やはり日本海の寒ブリは美味かったです。

 

 また渡船で沖堤防に何回か遠征し、釣ったアジを泳がせてオオモンハタを狙いました。これが良く釣れる!釣れるオオモンハタも40センチ超えで大きく、引きが強いので楽しかったです。食べても最高に美味しい魚で、ブリよりも断然オオモンハタが釣りたいとみんなの意見が一致しました。

 

 船でのタイラバや磯でのヒラスズキにはまる学生もおり、研究室はまるで釣り具屋のように様々な釣り具でいっぱいです。

 

 そして釣ってきた魚を良く食べました。オオモンハタの鍋、オオモンハタの中華風蒸し物は最高でした。エサ用のアジも、余れば南蛮漬けでいただきました。

 長澤君が突いてくるイシガキダイやアカハタも美味しくいただきました。

 

 卒業式の日は最後のゼミ飯。ニチレイの杉万さんからカニを送っていただき、お腹一ぱいカニを食べました。ごちそうさまでした!

 

 

 

 


研究室の活動記録 2017(2)

2017.7~2017.9

 4年生にとって、学生生活最後の夏休みももうすぐ終わり。みんなせっせと有効活用に励んでいる様子。

 海外に出る学生もいれば、鹿児島に残り釣り三昧の学生もいます。私(佐野)も学生に同行して何回か釣りに行きました。鹿児島の釣りはやはり別格で、防波堤からのショアジギングで、80センチを超えるシイラやネイゴ(小型のカンパチ)を釣りました。河口でのマゴチ釣りも相変わらず好調です。

 研究室学生有志で甑島での釣り合宿も行われました。ただし、あまりに釣れなくて、心を折られた学生もいたようですが(笑)

就活も全員希望通りの職種に就くことができ、一安心。

 卒論調査も始まり、これから卒論研究が本格化してきます。

 

 その前に、まずは釣り!(笑)

ゼミでの釣りの写真をご覧ください。鹿児島は本当に釣り天国だということがよくわかります。

 大学から釣りを始めた学生も、卒業時には一人前の釣り人に成長します。

 大学からすぐ近くに、こんなにダイナミックな釣り場が広がり素晴らしい魚たちが迎えてくれる鹿児島。ここで学生生活を過ごす学生達に対して、釣りは一生の思い出に残る素晴らしい経験を与えてくれるでしょう。 

 

 


研究室の活動記録 2017(1)

2017.4~2017.7

 新しい4年生が研究室に来て、はや4ヶ月が過ぎました。

 この時期は就活が忙しく、なかなかまとまった活動ができない時期ですが、全員が行きたい企業に内々定をいただき、まずは一安心です。卒論の準備も進んでおり、全員がテーマを決めて研究計画発表会も無事に終了しました。いよいよ実態調査が始まります。

 ところで今年のゼミ生はかつてなく、元気でユニークな印象です。あらゆることにおいてエネルギーに満ちており、水産学部を中心とする大学生活をみんな満喫しています。羨ましい。

 特に最近は釣りと麻雀です。毎日のようにみんなで(大げさではなく)釣りに行き、夜はまたまたみんなで麻雀。たまには後輩を巻き込みながら。これぞ大学生!という生活ですね。

 私(佐野)も学生時代を振り返ればまさにそうした生活でしたから、他人のことをとやかくは言えないです。

 やることをきちんとやってさえいれば、後は自分の時間を無駄にせず。自由に思い切りエンジョイして欲しいです。

 海外に行く人、バイクの免許を取る人、ひたすら釣りに行く人、いろいろですが、みんな一生懸命です。それが大切。 


研究室の活動記録 2016

2017.3.24

 無事に?流通研究室の9名の学生が卒業式を迎えました。1年間この研究室で一緒に調査をし、ご飯を食べ、いろいろ話しましたね。卒業してからも、ここで学んだことを忘れないで、それぞれの職場で日本の「食」をめぐる一次産業の持続的発展と消費者生活の質の向上に貢献してください。

 この1,2年で日本の食料生産・流通をめぐる強い規制緩和の動きが起こることが確実視されます。採算性や効率性を重視した新しい生産・流通の仕組みが求められ、それに対応できない企業は生き残れないでしょう。

 しかしそうした単純で暴力的な規制緩和の動きは、豊かで幸せな日本固有の「食」と「食文化」を破壊する可能性もあります。豊かさのない合理性的な「食」だけで、将来の子供たちは本当に幸せになれるのでしょうか。

 日本の「食」を現場から守っていくのが皆さんの役目です。僕ら教員だけではなく、日本の社会がを皆さんに期待しています。頑張ってくださいね!!

 


OB訪問の後で、神田で流通研卒業生と飲み

 

2017.2.28

 就活を前にして学生を何人か連れてOB訪問してきました。全漁連、漁済連を訪問した後で、夜からはベニレイで働く流通研卒業生たちと神田で飲み。ベニレイさんには就職はもちろん、学生の研修や卒論に関してもいつも大変お世話になっております。

 何人かは流通研ではない学生や卒業生も写っているのですが、水産業界を本気で志す者はみな私の学生です。卒業生も然り。日本の食と水産業を守る気概を持つ水産人であれば、みんな流通研の仲間です。

 右手前から奥に向かって漁済連の中村さん、ベニレイの尻無さん、ベニレイの三井さん、元ベニレイで今は三栄源エフエフアイの田中さん、ベニレイの重住さん。

 ベニレイ組は、皆さんそれぞれカッコいい商社マンって感じで、学生達にはかなり眩しかったようです。中村さんは古参のOBで、若いように見えてももうアラフォーらしい。ややこしい漁業共済のシステムを作成してて、こちらは職人って感じかな。

 


2016年度卒論発表会

2017.2.17

卒論発表会が無事終了しました。みなさんのPPTはどれも素晴らしく、いつもながら感心します。特にこの2日間ぐらいで格段にレベルアップしました。それができるなら、もっと早くやっとけって言いたくなります(笑)

中身もそれぞれの将来につながる意義深いものでした。お疲れ様でした。卒論の執筆も期待しています。